【ギャンブル依存症】ギャンブル依存症とは? 依存症克服者が語る!
2015/11/07
ギャンブルを辞める事が出来ない。
ギャンブルのことばかり考えてしまう。
勝った時の事を考えると足が勝手にギャンブルに向かってしまう。
普段、道行く人を見ていると知る事はないが、実の所こんなことを考えて道を歩いている人がいる。
ギャンブルの事ばかり考え、ギャンブルをするだけの為に生き、ギャンブルに人生のすべてを注ぎ込む。
本人はそんなつもりが無くても、周りから見ればギャンブルの為に生きているような生き方になっている人がいるのだ。
ちなみに俺もそんな男の一人だった。
ギャンブルの事を忘れると言えば「寝ている時」くらいな物だ。
夢にまでギャンブルが出てくることもあるので寝ていてもギャンブルの事を思っていたかもしれない。
しかし、いざ夢から覚めてみると「やば! はやくギャンブルしに行かないと!!」と思う事も日常茶飯事。
俺は今ではギャンブル依存症を克服し、平穏な生活を送っているが、依存症真っただ中の時は治療中であってもこんな心境だった。
周りから見れば狂った男だったと自分でも思う。
俺はギャンブル依存症だったのだ。
多くの人が苦しみ、俺も苦しんだギャンブル依存症とはどんなものなのか?
この記事では依存症克服者としてギャンブル依存症について紹介する。
Contents
ギャンブル依存症とは何か?
ギャンブル依存症とは読んで字の如く、ギャンブルに依存している状態の事を指す。
ギャンブルへの依存心が強く、ギャンブルをしていないといてもたってもいられなくなる。たとえ治療で一度は行かなくなったとしても再発する可能性が高い難治性の精神疾患である。
もっと詳細な定義についてはWikipediaを見るのが一番手っ取り早い。
「ギャンブル依存症(Wikipedia)」にギャンブル依存症について載っているため、参考にしながら解説したい。
Wikipediaで紹介しているギャンブル依存症のポイントをまとめると次の通りだ。
- ギャンブル依存症は精神疾患の一つ
- ギャンブル(賭博)に対する依存症
- ギャンブルに行くことを制御できない
- 社会生活上の問題が生じているにも関わらずギャンブルが辞められない
- 治療には数年を要する
- ギャンブルを辞めても再発性がある
これらの定義は自分自身良くあてはまる。
具体的にどういう事なの?という事を俺自身の体験を踏まえ説明しよう。
ギャンブル依存症は精神疾患
正直認めたくないが「精神疾患」と言わざるを得ない部分が多々ある。
具体的には次のような事が俺自身の体験で起こっている。
- 学校や仕事でパチンコやパチスロのことばかり考えて勉強や仕事が手につかない
- パチンコやパチスロに行かないと誰かが俺の勝ちを持って行ってしまう!という被害妄想を抱く
- パチンコやパチスロなどギャンブル以外の情報が頭に入らなくなってくる
- 「人」といる事よりもギャンブルに行く方が幸せであると思い込む
- ギャンブルを辞めたいけど辞められない、体がいう事をきかない感覚に襲われる
- ギャンブルに行くと頭から何かが分泌される感覚があり内心、ハイな気持ちになっている
他にもいろいろな体験をしているかギャンブル依存症が精神疾患と言われる理由は、これらの「心理的な行動」が強く関わっているからだろう。
最近では「うつ病」が精神的な疾患としては有名だが、それと同様、自分で気持ちや行動の制御をする事が出来なくなるのだ。
特に「焦燥感」や「強迫観念」が強くなることもあり「ギャンブルしなければならない!」「ギャンブルしなければ生きていけない!」とまで思ってしまう事もあった。
また「地獄の底まで付き合うぞ」や「当たらないならもうどんどん俺の金もってけ」なんて自暴自棄に陥る事も多い。
普通ならそこまでの状態になるのであれば「辞める」のが普通なのだが、ギャンブルに依存しているので辞めるという行動に至る事が無いのである。
これがギャンブル依存症が精神疾患であると言われる心理行動や考えだ。
ギャンブル依存症はギャンブル(賭博)に対する依存症
ギャンブルにはいろいろな種類がある。
- 競馬
- 競艇
- 競輪
- 麻雀
- パチンコ
- パチスロ
- 宝くじ
あげはじめるとキリが無いが、代表的な物でこのような物があるだろう。
ちなみに見出しの写真はサイコロ賭博に興じる民衆の姿だ。
競馬や競艇、競輪も賭け事をしなければ、ただのスポーツ観戦なのである。
麻雀だってお金をかければ、ただのボードゲームだ。
パチンコ、パチスロはパチンコ屋に行かなくてもゲームセンターでもできる。
なのに人は「賭け事」をしに競馬、競艇、競輪やマージャンを打ちに行く。
このように、賭け事に面白みを感じ、賭けないと満足を得る事が出来ない状態が、ギャンブル(賭博)に対する依存症と言われる理由である。
実際に、ゲームセンターで「パチンコ」や「パチスロ」を打っても全然面白くないのだ。
やはりお金がかかっているか否か(賭博)、これこそがギャンブルをしに行く一番の理由に他ならない。
賭博が実生活に影響を及ぼしていても、ギャンブルのことで頭がいっぱいになっていて「勝てばマシな生活ができるんだ!」や「勝って借金を返済しよう!」などと考えるのも「ギャンブル(賭博)」に依存している一つの証明ともなる。
ギャンブル依存症はギャンブルに行くことを制御できない
ギャンブルに依存しているとギャンブルに行く事を制御できなくなる。
簡単に言うと「自動的にギャンブルに行くような心理状態や体の状態になってしまう」のだ。
焦燥感や高揚感、ワクワク感が体を襲い「行きたい!」「行かなければ!」という気持ちにさせるのだ。
この状態になるとギャンブルをしていない時間、体に大きな苦痛が押し寄せる事になる。
「楽しみ」とは程遠い、「強迫されている」「大事な誰かが傷つけられている」様な感覚に襲われることとなる。
こうなると、いてもたってもいられず苦痛から逃れるためにギャンブルをしにいってしまうのだ。
この時、自分で制御する事は出来ない。
行く事がそもそも体や心にとっては当然のこととなっていて、言っていない状態こそがそもそも異常な状態であるような感覚になるのだ。
息を吸いたいのに吸えない感覚に似ている。息を吸うのを我慢しても結果として苦しくなって息を吸うだろう?そんな感じだ。
ギャンブル依存症は社会生活上の問題が生じているにも関わらずギャンブルが辞められない
ギャンブル依存症がひどくなると平気で学校を休んだり、仕事を休んだりするようになる。
特に一番重大なのが「借金」の問題だろう。
ギャンブル依存症は自分で自分を制御できない状態に陥る。
心理状態もすさみ、場合によっては人を傷付けてしまおうかと思う事さえある。
人によってはこの心理状態が重なり暴行事件を起こしたり、万引きや恐喝を起こす事さえあるかもしれない。
そして苦痛から逃れるためにギャンブルをする為、借金をしてまでもギャンブルに縋り付こうとするのだ。
苦痛はギャンブルを辞めるまで続く、ゆえに多額の借金を背負ってしまうケースも少なくない。
社会生活というのは「普通の人間」として生きる上では問題を起こすのは基本的にタブーなのだが、そんなこと関係ない!とすらも思えてしまうのがギャンブル依存症の特徴の一つだ。
まるで自分は一人で生きているような感覚に襲われるため、社会上の問題を起こしてしまう人は多いだろう。
ちなみに俺の場合は「多額の借金」を背負う事となった。
俺は自分で選んでギャンブルへ行っている!ギャンブルなんていつでも辞める事ができる!と思っていたが、実際の所、依存し社会生活上の問題が生じてしまうまでになってしまった。
自分でギャンブル依存症である事に気付くまでは、自分がギャンブル依存症である事に気づくのは難しいかもしれない。
何せ人の話をまっすぐに聞けなくなるからな。
ギャンブル依存症の治療には数年を要する
「ギャンブル依存症の治療には数年を要する」というのを見たが、正直俺は「なんだこれ?」と思った。
だが、合点のいく答えが出た。
ギャンブル依存症は「どれくらいギャンブルをしなければ完治した」という物ではないのだ。
つまり、完治した事を証明する手段がないのだ。
はっきりとした完治の基準がないから「数年行かなければ、きっともう大丈夫だよね?」という具合で言われているのだ。
つまりは”行かなくなった”という結果をもって、完治したという事にしよう!という事なのである。
「絶対に行かない!」
こう決めればもう明日からギャンブル依存症自体は治療する事が出来る。(気合と根性が必要だが)
体が感じる焦燥感、強迫感、行かなければならないという感覚がなくなって、ギャンブルをしないという誓いさえ忘れなければ、もう完治と言えるのではないだろうか?と俺は思う。
ギャンブルを辞めても再発性がある
再発性がある事を俺も感じている。
それは「【ギャンブル依存症】ギャンブル依存症再発 もうだめだとわかっていても・・・」でも紹介している。
ギャンブル依存症を再発する瞬間というのは「ギャンブルをもう一回した時」であると俺は思っている。
ギャンブルに行きさえしなければギャンブル依存症を再発する事は正直なかっただろう。
特に再発予防としては「パチンコ屋の宣伝を見ない」事が一番だろう。
「ギャンブル(賭博)」と「パチンコ屋の宣伝」というのは脳の記憶の中で連想記憶として保存されいる。
結構、「パチンコ屋の前を通ったらふと入ってしまった」「パチンコ屋のチラシが家のポストの投函されてからギャンブルの事がまた頭から離れなくなった」という人が多い。
パチンコ屋にとっては客引きのつもりなのだろうが、ギャンブル依存症で悩む人にとってはたまったものではない。
こういったギャンブルに引き込もうとする社会的な動きが影響し、再発性は高いと言える。
ギャンブル依存症の体験
ギャンブル依存症とはどんなものかを説明してきた。
お恥ずかしいくらいに俺は合致する事が多いのだ。
俺はギャンブルが原因で借金がかさんでいるにも関わらず自分自身に「大丈夫だ」と言い聞かせて毎日のようにパチンコ・パチスロ・競売に・・・と繰り返していた。
毎日、恋焦がれるようなギャンブルへの渇望感を感じていた。
周囲の人を傷つけるような段階までは行っていないが、迷惑をかけていた事はあると思っている。
ギャンブルは大人の遊びの一つなのだが、大人であってもこの遊びを続けること自体は危険だと思う。
ギャンブル依存症と戦う勇者たち
ギャンブル依存症に立ち向かう人は、自分も他人も沢山居る。
毎日泣きたくなるほどつらい体験をしている人もいるのだ。
ギャンブル依存症は周りの人を傷つけ、心配させて心労の渦へとひきづりこんでいくらしい。
借金なんかこさえてしまったら、妻や子供に苦しい生活を強いらなければならない事にもなるだろう
同じように依存症と戦う方のブログへのリンクを貼っておく。
⇒ギャンブル依存症と離婚しました
他にも戦っている勇者は沢山居る。
気になる方は探して見てくれ。
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